プーチン・ロシアと「西側」極右との内通

 プーチン・ロシアの「西側」に対する「ハイブリッド」戦争の一環として、「西側」極右に働きかけ、「西側」の「自由民主義体制」を内側から腐蝕させようとしているといった話が聞かれることがある。

 実際にもアメリカのトランプに対する働きかけとか、大統領選挙におけるトランプへの働きかけとかが語られ、また、ヨーロッパの極右勢力に対する働きかけとかも聞かれることがある。

 こうした話は、多くはロシアによるインテリジェンス活動として語られ、そうであるがゆえに、働きかけの中身は曖昧なほのめかしでしか言及されないので、具体的な活動の中身は明らかにされないし、そのためその真偽も定かでない。

 また、プーチン・ロシアはしばしば共産主義ソ連の承継国家とみなされるので、「極右」との連携というのは、違和感を」覚えなくもない。

 しかし、右派的政治勢力との繋がりというのは、ソ連時代にも囁かれることがあったし、プーチンの政治的本質はナショナリスト・権力政治家なので、「極右」との親近性は、いわば、似た者同士の親近感とも言える。トランプがプーチンに親近感を隠さないのも、日本の安倍晋三プーチンと27回も会談を重ねたのも、その意味では不思議ではない。