尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その10

3/6のビデオの概要。

最初に表題「ミンシンリョウ5179 潤・Q揚網中から衝突・逃走 PL63よなくに 仲座撮影」とあり、巡視船「よなくに」から撮影されたもののようである。

このビデオのように、海上保安庁の巡視船は中国漁船が「侵犯」してきたとき、いつもこうしてビデオ撮影をしているのだろうか。

画面に「1002」の文字。漁船は船首を右に向け、右船腹を見せている。

アナウンスの音声が入る。「9月7日。5マルマルマル撮影?開始。」船のモーター音が聞こえる。カメラが漁船に接近し、船首部分を映す。アナウンス「該船船名ミンシンリョウ ゴヒトナナキュウ」。カメラは漁船船尾に移動。アナウンス「現在、揚網中である。」。漁船の船尾に船員数名が見える。別の声で「・・7分経過。7分経過。」。また、初めのアナウンスの声で、「ザイテン?ポジション。Kからサンビャクサンジュウヒト度。6.9マイル。北緯フタジュウロク度。ゼロヒトテンナナ。東経ヒャクフタジュウサンド。サンジュウナナテンヒト」。船尾で海中から何かを引き揚げる様子が映っている。別の声で、「はい、網が揚がってきたあ。スターボードが揚がった。7分、およそ8分、停船後8分してスターボード、・・に近いコウバン?が揚がった。ゼンシン・・アシに変っている。」「もうちょい、近づいてくれるかな。本船。」よく聞き取れないやりとりが続く。

「1005」の数字。アナウンス「15分経過。」漁船の方向は同じ。「よなくに」は漁船と並走しているものか?。とすると、左舷から撮影していることになる。
漁船船尾で海中から連なった玉を引き揚げている。アナウンス「はーい、玉が揚がってきました。「・・・・玉が揚がってきました。・・・・・」船尾で網を引き揚げている。「・・・・」「ハイ、12分経過。停船から12分経過。本船の、このカメラのメモリーが間もなく止まろうとしています。これから後は、仲座君撮影の後方用カメラに移ります。只今12分、12分と21秒経って・・」「・・・船首から・・・」「今、また、・・・が出ました。」
笛の鳴る音。「エー、笛の合図、笛の音がします。・・・」

漁船は次第に船尾を向けて、巡視船から見て左斜め前方に遠ざかりつつあるように見える。相変わらず船尾から網を引き摺っている。

笛の音。「はい。また、笛の音がしました。笛の合図が鳴りました。聴音3回」。笛の音。「また、笛の音が鳴りました。聴音1回。」笛の音。「もう1回、聴音1回、笛の音。エー、行き足が止まったでしょうか。」漁船が停船した模様。カメラが漁船の船尾に近づく。「エー、本船の角度が悪いんで、該船の右舷側もう少し前方へ出てください。横並ぶくらい。ア、・・・ですよ。松下さん、大体、網揚げる状況が見られるように、左舷側に行って、」「行き足は止まっているようです。これから該船の左舷側に行って、網を揚げる様子を撮ります。」「まだ、コウソコウハン?に左舷が見えます?」「行き足は止まっているように見え・・」

巡視船は向きを左に取って、漁船の船尾側に追尾するような位置に移っているようである。飛行機のような音が聞こえる。再び、漁船の右舷側に出ている。「・・・センキョ前の方、荷物が若干、見えます。・・・の方が多いようですが、甲板の人間が左舷側を見ています。左舷ガイハン側を見ていますので、網を左舷側から前へ持ってってる・・・今、聴音1回。聴音1回聞こえました。」

漁船の右舷側と並んで完全に平行になっているように見える。
「・・甲板に、1,2,56、7名ほどいます。えー、前部甲板には二人。後部甲板から前部に人が移動しています。」

「本船は、該船の左舷側に出ます。」
漁船の右舷側を並走していた「よなくに」が左折し、漁船の前方から回り込んで、漁船の左舷側に移ろうとしているようである。

「該船は、今、停船しています。」

「えー、エンジンの音がひときわ高くなりました。」

「前進」でビデオが切れる。