2010-01-01から1年間の記事一覧

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その12

4/6ビデオの衝突場面以降。アナウンス「連絡する。連絡する。中国漁船が本船に衝突した。相手船がぶつけてきた。」 カメラが巡視船右後方に移動。巡視船の船尾を抜けた漁船が巡視船右後方に出てきたのが映っている。漁船の甲板に人が見える。 漁船は巡視船…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その11

4/6のビデオに進む。漁船の右前方から撮影している角度の映像である。エンジン音。 アナウンス「前進していないので、揚網のための動力だと思われます。あ、揚げました。今、左舷側からクレーンを使って網を揚げました。先ほどのエンジンの音が高くなった…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その10

3/6のビデオの概要。最初に表題「ミンシンリョウ5179 潤・Q揚網中から衝突・逃走 PL63よなくに 仲座撮影」とあり、巡視船「よなくに」から撮影されたもののようである。このビデオのように、海上保安庁の巡視船は中国漁船が「侵犯」してきたとき、…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その9

引き続き,2/6の長さ8分9秒のビデオを検証する。漁船は巡視船に対して右舷を見せ,巡視船も停止しているように思える。 「停船してから4分30秒経った」「停戦後5分経過」「後進をやめた」「5分20秒経過し,後進をやめた」「本船,相当動揺してい…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その8

YOU TUBEに流出した漁船衝突を撮影したビデオは,その後削除されたが,各所にコピー掲載されていると報道されている。 「阿修羅」掲示板の11月5日付「流出した尖閣ビデオはこれ」と題する投稿のコメント欄01.にも,「管理人さん」によって,ビデオのURLが…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その7

事件直後の9月9日に発せられた中国外交部姜瑜報道官声明とこれに伴う記者からの質問に対する回答で、中国はこの事件に対する中国側の見解と立場を非常に明確に発している。>関連の質問に対し、姜瑜報道官は「事態のエスカレートを避けるため、日本側 >は直…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その6

現在、この事件の事実関係については、漁船が衝突してきたとする日本側と巡視船が衝突してきたとする中国側の双方の主張が出されているだけで、その主張を裏付ける証拠は、ほとんど出されていない。従って、観客としては、本当の事実関係はどうだったのかと…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その5

中国外交部姜瑜報道官の声明では、日本の巡視船が中国の漁船と衝突したとあり、中国漁船が日本の巡視船に衝突したとする日本側報道と食い違っている。 しかし、この中国側声明はその論拠が明らかでなく、漁船が巡視船に衝突してきたとする日本側主張に対して…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その4

9月10日付のチャイナネットは、尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件についての中国外交部姜瑜報道官の以下の声明を報道している。外交部の姜瑜報道官は9日、釣魚島とその周辺の島は中国固有の領土であるとし、「釣魚島海域で活動している中国漁船に日本が国内法を…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その3

9月7日付朝日新聞は、以下の記事を掲載している。 尖閣諸島沖で海保巡視船2隻と中国漁船接触、けが人なし 2010年9月7日12時37分 7日午前、尖閣諸島・久場島付近の東シナ海で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)所属の巡視船「よなくに」(1349トン)と…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その2

9月8日には、以下のような記事が現れている。 9月8日(ブルームバーグ):海上保安庁は8日未明、中国漁船が同庁の巡視船と尖閣諸島付近の東シナ海で接触した事件をめぐり、漁船の船長を公務執行妨害の疑いで逮捕した。仙谷由人官房長官が8日午前の会見…

尖閣諸島沖中国漁船拿捕事件について・その1

この事件は、中国当局に拘束された日本の「フジタ」社員1名が未だその拘束を解かれていないなど、なお進行中であるが、とりあえず、思いつくままに、メモ書き程度の感想を記しておきたい。 この事件は、事実関係が未だにはっきりしない。 最初期の報道では…

参議院選挙民主党惨敗後の政治風景

参議院選挙は民主党の惨敗に終わり、国会は参議院で与党が過半数を取れない「ねじれ」状態に入った。民主党は衆議院で三分の二を有していないから、国会は膠着状態に陥り、民主党としてはいずれかの野党との連立を目指すか、それとも立ち往生して解散に追い…

憂鬱な季節

春だというのに、一向にはっきりしない季節が続く。 昨年の政権交代から半年余りを経て、民主党政権は迷走の極みに至っている。 迷走の理由ははっきりしている。検察が民主党幹部を狙い撃ちした意図的な捜査を仕掛け、普天間基地移設問題がアメリカとの軋轢…

革命の政治力学

革命が成就した瞬間から,革命主体は反革命抵抗勢力に取り囲まれることになる。 彼が占拠した砦は,政治・経済・社会・文化等々の複合体からなる旧秩序の一部分に過ぎず,残りの複合体の殆どは依然として旧勢力の支配するところだからである。 この包囲する…

検察の耐えられないいかがわしさ

検察が小沢民主党幹事長(当時代表)の大久保秘書をいきなり逮捕したのは,麻生政権が末期的症状を呈し,「かんぽの宿」疑惑が世間を賑わし,小沢代表が率いる民主党への政権交代がほぼ確実視されるようになっていた,まさにその時期であった。かつては政局…

左翼の検察贔屓

今回の地検特捜部による民主党首脳を標的とした捜査に際して,驚かされたことの一つが,左翼の中に検察捜査の肩を持ち,鳩山,小沢を批判する者の多いことだった。それも,捜査の対象になっているが故の,公式論的批判というに止まらず,また,政局的思惑と…

検察の暴走

検察の暴走が止まらない。 傍目から見ても強引な検察の民主党首脳を対象とした捜査は,一般人の目にも異様なものと映りだしている。そう見られても構わないといわんばかりの執拗な捜査の継続は,検察のタガがどこかで外れてしまったかのような印象を与える。…