ニューヨーク滞在記(1)
今回の10連休を使って、4月26日から5月5日までの期間、連れ合いとニューヨークに遊びに行ってきた。
日程は以下のとおり。
4月26日(金)関西国際航空から中国国際航空のビジネスクラスで北京へ。
同日深夜便の中国国際航空のビジネスクラスでニューヨークのJ・F・ ケネディ空港へ約12~13時間の空の旅。現地の深夜にケネディ空港到着。
その夜は空港近くのホテルで1泊。
翌4月27日(土)から5月2日(木)まで、ニューヨーク中心地のホテル「ホリデイ・イン」に宿泊。
5月3日(金)にチェックアウトし、5月4日(土)午前2時30分頃にJ・F・ケネディ空港から中国国際航空のビジネスクラスで北京へ。5月5日(日)の午前4時ころに北京の空港到着。
5月5日(日)午前8時頃に中国国際航空のビジネスクラスで関西国際航空に出発。午後1時頃に到着。
中国国際航空を用いたのは運賃が安いからで、日本航空や全日空のエコノミーを使うと一人20万円くらいが中国国際航空のビジネスだと30万円くらいで、日本の航空会社のエコノミーに毛が生えたくらいの運賃でビジネスを利用できる。
この運賃の安さが中国国際航空の最大の魅力で、近時、利用者が徐々に増えているようである。今回の往復でも、私達以外にも日本人乗客がそれなりに搭乗していた。私達と同様の目論見によるものと思う。
サービスについて。
北京空港では、行きも帰りも中国国際航空のラウンジを使ったが、ビジネス客はビジネスクラス用のラウンジの他にファーストクラス用のラウンジも利用できる。施設・サービスはどちらのラウンジも似たり寄ったりだが、ファーストクラス用のラウンジの方がすいているので、私たちはファーストクラス用のラウンジを使った。
ラウンジの質は、キャセイ航空の香港の空港でのラウンジには及ばないが、日本の空港の日系航空会社のラウンジよりは質が高いと感じた。関西国際航空では共同運航便である全日空のラウンジを利用したが、ラウンジの広さ、提供される飲食物の質量とも北京のラウンジの方が上だった。総じて、ラウンジにしろ、空港内の施設にしろ、香港の空港を手本に作られているように感じた。
ニューヨーク行きに深夜便を利用したのは、北京空港での乗り換えに際して、手続きに時間がかかり、下手をすると乗り遅れてしまうというネット情報に接していたからである。実際に行ってみると、最近になって乗り換え手続きが機械化され、パスポートと顔写真を機械で撮影し、セキュリティチェックを受けるだけで済み、40分程度で手続きを終了できた。それでも、空港到着とニューヨーク行き便の出発時間とが1時間20分程度しかなく、空港到着が遅れでもしたら積み残されてしまう危険は感じたので、数時間待ちの深夜便にしたのは正解だったと思う。
北京空港では、国際線乗り換え口で、インド系乗客だけが別ゲートになっていた。これは特に保安上の理由によるものとは思えず、インド系乗客の北京での乗り換え数が多いのであろう。
飛行機については、2-2-2の二人掛けで、やや古い様式だったが、寝るときはフルフラット(180度)にでき、短時間ながら熟睡できた。
乗務員のサービスは良好で、中国美人を揃え、笑顔を絶やさず、こまめに気を配っていた。これは韓国の航空会社でも体験することだが、こうしたサービスは日系航空会社を見習ったものであろう。欧州系の航空会社のスチュワーデスがごついおばさんを揃えているのと、明らかに文化が違っている。東アジアでは日本のホステス文化が標準になっているというべきか。
機内食は、関空→北京便では「弁当ボックス」というミニ懐石風の和食の前菜が美味、帰りの北京→関空便では中華風お粥と点心の朝食がなかなかいけた。北京ーニューヨークの往復では、洋食と中華で選択できたが、いずれもまずまず~もう一つというところか。中華系ということで、どうしてもキャセイと比べてしまうが、やはり、キャセイに1日の長があると思えた。
乗客は行きと帰りとでかなり違った層だった。帰りは週末の便だったせいか、観光帰りとおぼしき客層が中心だったが、行きのニューヨーク行きは、普段、日本で出会う観光客層(これ自体が中国では比較的裕福な中間層と思われるが)と明らかに「人種」が違うという感じで、見るからにエリート層と見受けられる人達だった。若い学生とおぼしき客も見受けられたが、如何にも「秀才」という感じで、アメリカへ留学している学生の里帰りからの帰還ではなかろうかと思えた。日系航空会社のニューヨーク便には搭乗する機会がないが、日本の場合も、こうした「人種」の違う人たちが搭乗しているのかもしれない。