3つの世界大戦
現在、世界は3つの世界大戦が展開されているようなものである。
第一は、《自然界》と《人間界》との間の軋轢によって生じているパンデミックや気候温暖化などの世界的災害。
第二は、主にアメリカ(及びこれに従属的な形で加わる日本)と中国とのあいだの、「自由民主主義」「人類共通の価値観」対「カッコつきの社会主義・共産主義らしきもの」「中華文明4000年」を掛け金とする、場合によっては20年~30年にも及びかねない「新/米(日)/中/冷戦」。
第三は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う、ロシアとアメリカ/NATOとの間に発生した、経済制裁や「国際世論の喚起」という形での「ハイブリッド戦争」。
いずれも、未だ「世界大戦」と呼ぶには大袈裟といえようが、かといって収束の兆しは見えず、一つ間違えば本当の世界大戦に発展してもおかしくない、危険性をはらんでいる。